他の宗教とは全く異なるキリスト教の教え
世界の主要宗教とイエス・キリストは、何が違うのでしょうか。イエスはユニークな存在です。世界の諸宗教とは違うイエスの側面を一緒に考えてみましょう。
「わけ登る
ふもとの道は
多けれど
同じ高嶺の
月を見るかな」
室町時代の仏教僧、一休が歌ったとされるこの歌は、日本人の宗教観をよく表しています。世の中にはたくさんの宗教があるけれども、結局は同じ神を求めているに過ぎないという意味の詩です。しかしイエスの教えは、他宗教と比べようがないほど、ユニークなものです。イエスの独自な教えと生涯を、聖書から6つのポイントで見ていきましょう。
1.イエスは関係を望んでいる
こちらが連絡をしても、相手からは梨のつぶて…。このような友だちを、皆さんはお持ちですか。 連絡しても、返信がない。そのような友だち関係は疲れます。関係も長続きしません。
しかし親友とはどうでしょう。会って話すのが、楽しくて仕方ないものです。自然ともっと話したいと思います。「次、いつ会おうか」と互いに連絡を取り合うものです。
多くの宗教は、人から神へのアプローチです。一方、キリスト教は、イエスの方から私たちに手を差し出しています。イエスはこう語ります。「わたしが来たのは、羊たちがいのちを得るため、それも豊かに得るためです。」※1
イエスを信じるすべての人に、神は永遠のいのちを与えます。イエスは、私たちと親友のような関係を持ちたいと願っています。
2. イエスは自分を神だと語った
世界中の諸宗教で、指導的な立場にある人が、自分が神であると語ることはありません。
イエスがご自分を神だと語ったことに関しては、こちらの記事をご覧ください。
3. イエスは完全な生涯を全うした
イエスは、完全な生涯を全うしました。イエスは数多くの奇跡を行い、自分が神であることを示したのです。イエスによって、目が不自由な人の視力が回復しました。イエスは湖で嵐を静めました。イエスは、死者を生き返らせました。イエスは瞬時に、数千人もの人々に食料を提供しました。
諸宗教の指導者たちのもっぱらの関心は、自分の宗教を言葉で伝え、布教をすることです。だれも、イエスのような奇蹟を行った人はいません。イエスはこう語ります。「わたしが父のうちにいて、父がわたしのうちにおられると、わたしが言うのを信じなさい。信じられないのなら、わざのゆえに信じなさい。」※2
4.イエスはゆるしを与えた
多くの宗教では、罪を償うために、修行を積む必要があります。また、宗教的儀式に参加したり、善行を行ったりすることで、罪の埋め合わせをします。しかしイエスは、無償で罪のゆるしを与えます。イエスが十字架の上で、私たちの罪の刑罰を、身代わりに引き受けたのです。
「しかし、私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死なれたことによって、神は私たちに対するご自分の愛を明らかにしておられます。」※3
イエスは、私たちのすべての罪を背負って、十字架につけられました。イエスは、私たちの罪の代価を支払ったのです。
5. イエスは死から復活した
イエスは十字架で死んで、3日目によみがえりました。多くの宗教が、死後の輪廻転生を語ります。しかしイエスは生前何度も、ご自分が十字架で死に、三日目に復活することを語りました。イエスの復活は、ご自分が神であることを公に示したものです。
当時ローマ政府は、イエスの復活に関する予告を知っていました。イエスの死後、14人ほどの軍の小隊が派遣され、辺りを封鎖。墓を厳重に警備しました。墓石には封印が貼られました。
しかし3日目の朝、イエスの遺体が墓から消えたのです。そして復活したイエスは、500人以上の弟子たちの前に、同時に現れました。世界のどの宗教も、教祖が死から生き返ったことはありません。また死からの復活を予告した人もいませんでした。
6. 聖書はユニークな書物
聖書は、理解不明な詩ではありません。てんでバラバラな思想を寄せ集めた書物でもないのです。聖書は、世界の創造主である神の存在を啓示しています。聖書はまた、神の私たちに対する計画を記載しています。聖書は、歴史の中で人間が犯した数々の過ちも、正直に記録しています。人の罪のゆえに、神との関係が破壊された経緯も書かれています。
同時に聖書は、神との関係を回復させる方法も語っています。神との関係が新たに築かれることが、どれほど価値あることかも、聖書は明確に説明しています。
聖書が語るメッセージを要約した、こちらの記事もご覧ください。
本稿ではイエスと他宗教との違いについてご紹介しました。世界の諸宗教について、さらに知りたい方はこちらの記事もご覧ください。